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2色成形 Double injection molding

サンドイッチ成形とは?

サンドイッチ成形専用の成形機により、異材質を同時に射出することで、スキン層/コア層の構造体を造ることができる成形技術です。

  1. 01. A材(スキン層側)を射出
  2. 02. B材(コア層側)を射出
  3. 03. 再度A材を射出(ゲート部のB材を封入)
  4. 04. 取出し

       

①A材(スキン層側)を射出開始

②B材(コア層側)を射出開始

③再度A材側に切り替えでゲート部を封入させる

④取出し

①A材を射出 …

上記の成形プロセスより、右図のようなスキン層/コア層の構造体をもった成形品が得られます。

 

サンドイッチ成形でリサイクル材(再生材)の使用

CO2排出削減にむけた環境活動の一環として製品回収から資源循環ものづくりが求められています。プラスチックは熱可塑性であり、その製品を回収粉砕してリサイクル材(再生材)として使用することが可能です。

課題

再生材の使用制限を受ける外観と強度の問題

リサイクル材(再生材)の使用制限を受ける2つの問題

外観:不純物を完全には除去しきれない

強度:バージン材と比較して物性面で劣る

回収粉砕する過程で不純物を除去する必要がありますが、完全には除去しきれず残ることがあります。また一般的には長期間成形品として、色々な環境下にさらされた製品もあり、材料としての性能がバージン材と比較して、劣化していることが多くあります。そのため、リペレット材の使用の制限を受けることになり、世の中の資源循環が進まないことが課題です。

環境に応えるサンドイッチ成形

写真のように製品の外観(スキン層)にはバージン材を使用し、内部(コア層)にリサイクル材を使用することで、意匠や強度への影響を避けることができます。

 

特長

  • 従来の単色射出成形用の金型1つにて成形できる
  • 1回の型締め動作内にて異材質多層成形ができる
  • 多色多層化による機能性UP
    ◎機能性樹脂をスキン層に用いた表面改質効果
    ◎肉厚製品のヒケ防止効果
  • リサイクル材料の有効利用による低コスト化

使用例

マッサージ機 操作器トレー

材質:スキン層/エラストマー,  コア層/PP